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レゴの『ニセモノ』模造品について

レゴの模造品について

レゴの『ニセモノ』模造品について

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  • 読み物
  • 2019年2月25日

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レゴのニセモノについて

Amazonでレゴを買おうとしていたら『レゴ互換品』という文字を見つけた…そんなことありませんか?

世界の老若男女に愛されているレゴですが、そのせいもあってか粗悪なニセモノが販売されているのを多く見かけます。

巷にあふれる『そっくりさん』

試しにAmazonで「レゴ互換」で検索をかけてみたところ…出てくるわ出てくるわ…

以前、Belaというメーカーに対してレゴ社が訴訟を起こし、レゴ社側の勝訴となった…なんていうことがあったにも関わらず、「他社が訴訟されようが関係ない」とばかりに、次から次に新作(?)が発売されています。

中には「これってレゴにも同じセットがあったよね?」なんていうものもチラホラ。

例えば大人に大人気で評価も高いレゴ(LEGO)テクニック 42083 ブガッティ・シロン(ブガッティ社と共同で開発された8速ギア、W16 エンジン搭載の本格仕様…相当力を入れて開発したんだろうなって思えるセット)ですが、こちらも「レゴ互換 42083相当」と商品名に記載されているものが販売されています。

「◎◎相当」「レゴ互換品」「××風」そんな風に書かれているもののほとんどが、レゴを真似た製品です。

Belaが訴訟で負けたのに、模造品販売は後を絶ちません
人気のブガッティ・シロン、「レゴ互換・42083相当」ってなんなんでしょうね…?

値段がとにかく安いのと見た目がそっくりなので、知らない人は「レゴだ!」と思って買ってしまうんではないかなと心配になります。
(互換品は検索しても最初に出てこないように、どうにかしてもらえませんか?Amazonさーん!)

ニセモノは取り締まれないの?

「似たようなブロックが販売されているのに、なんで取り締まられていないの?」と不思議に思う方も多いと思いますが、それには理由があります。

レゴの基本特許は1988年に切れている

レゴには商標権はあるものの、特許や実用新案権が切れてしまっている状態です。なので同じ構造のブロックを作られてしまったとしても「問題ない」と判断されてしまうのです。

◎ンパンマン▲ロックラボも、レゴと構造はほぼ同じなのにも関わらず、問題にされていませんが、そういう事情があるんです。でも、▲ロックラボは基本的にレゴ社の製品と全く同じ内容のセットは出していないので、あまり問題視もされないんだろうなと筆者は思っています。

法的にNGとなる条件は?

中国のBelaがレゴ社に法定で負けた件については、中国の法定で「問題あり」と認められました。なぜ他社の同じようなブロックはOKで、Belaは問題とされたのでしょうか?

それはBelaがレゴ社のレゴ フレンズシリーズを真似て、キャラクターやパーツ内容などほぼ同内容のままでセット販売していたからです。そのため、著作権を侵害していると中国でも認められたのでした。

レゴ社が出しているパーツの基本特許は切れてしまっていても、それを使って作った製品は「著作権法」における「美術著作物」として認められるということが、世に知られた訴訟でした。

そのようなこともあり、不公正競争であるとされた場合、LEGO社の動き方次第では今後も模倣者に罰則が与えられるなんていうことがあり得ると筆者は思います。

海外のサイトではまだ中国製Belaの製品がたくさん販売されています…
海外のサイトではまだBelaの製品がたくさん販売されています…

敗訴してもBelaはまだ製品を販売し続けているので、中国メーカーは強気だな…と妙な関心をしています…(バンコクの問屋街に行くと、大量にこういった商品が売られているらしくて、買いはしないけど見てみたいなぁという興味が湧いています…)

模造品ってレゴとどう違うの?

完全にレゴ製品を真似しただけの模造品ですが、「実際に購入された方のレビューとかあるかな?」と思いつつ検索してみました。すると海外のとある方の記事が見つかりました。

Attack of the clones こちらの記事を書かれた方は、Lepinのセットを実験的に購入されたようですが、「真っ直ぐであるはずののブロックに歪みが見られる」「ヒンジがうまくはまらない」「板のサイズがおかしい」「ハッチを完全に閉じようとすると外れてしまう」という記述があります。

Amazonなどでは本物のレゴよるも明らかに安い(本物に比べると1/3程度の)値段で販売されています。もし本物のレゴが欲しい場合、商品説明分に「レゴ互換」「〜〜風」という文字が入っていないかチェックをして下さい。

もし「互換」という言葉が入っていた場合、それは本物のレゴではないのかもしれません…(普通は入っていませんから…)

レゴは本物を買うべき?ニセモノでもいい?

筆者としては「ニセモノは買わず、本物を買う」ことをおすすめします。

というのも、ニセモノは組み立てる上でパーツとパーツの間に不要な隙間が空いてしまったり、壊れやすかったりで「安物買いの銭失い」となる可能性が否めないためです。

実際筆者の息子が、散髪屋さんで「静かにできたご褒美」にニセモノを貰って返ってきましたが、バリ(プラスチックの不要な出っ張り)があったり、ブロック同士に歪みが生じていたためうまくはまらなかったりとストレスが多く、「これうまくできない…」と投げ出していたからです。

また、少し踏んでしまうだけでパーツが割れてしまったなんていうこともあり、子どもたちに与えても安全か?という点においては不安が残ります。

  • ブロックに多少歪みがあってもかまわない
  • 興味本位でちょっと組み立ててみたい
  • 到着までに時間がかかってもいい(ネット注文の場合は海外から直送であることが多いため、到着までかなりの時間がかかる)

という方は購入してみてもいいかもしれません…(何度も言いますが、おすすめはできません)

売上不振に苦しんだレゴ社の1990年代と原点回帰

今でこそ大人子ども関係なく愛されているレゴですが、1990年代には様々な事業に手を出しすぎ経営不振に…2004年には新規事業が要因となり310億円の大赤字を出したなんてこともありました。

1988年代に基本特許が切れたのを皮切りに、似た形状のブロックを他社が販売したこと。そして、以前にはなかったテレビゲーム(スーパーファミコンやゲームボーイ)の登場もあり子どもたちの「レゴ離れ」が進んでしまったのです。

様々な分野に進出しようとしましたが、どれもうまくいかず、「イノベーションのジレンマに陥っていた」と言われるぐらいでした。

2004年に大赤字を出してしまったレゴ社ですが、2005年にクヌッドストープ氏がCEOへ就任したことで「LEGOならではの価値とはなにか?」「商品企画に全精力を注ぐ」と方向転換をしたのでした。

そうしてプレイテーマシリーズと呼ばれる、「レゴ フレンズ」「レゴ シティ」などの子どもたちがごっこ遊びできるシリーズや、スターウォーズやMARVELなどの大人にも楽しめるシリーズが生まれ、また、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同研究をし、開発したマインドストームなども生まれたのでした。

現在のレゴ社は「ひらめきを与え、未来のビルダーを育む」ことをミッションとしているそうです、素敵ですね。

まとめ

色々述べましたが、模造品ではなく本物を購入することで、商品開発をしている会社が潤い、それによりたくさんの良い製品が作られる。それが本来のあるべき姿なのではないかなと筆者は思っています。

筆者はニセモノは買わず、今後も本物を買い続けようと思います…